トリュフォーの思春期の作品情報・感想・評価

「トリュフォーの思春期」に投稿された感想・評価

Ricola

Ricolaの感想・評価

4.0
原題は「お小遣い」という意味だそう。

子供たちの世界を撮った作品で、子供ならではのあるあるなエピソードが満載。基本的に微笑ましい内容だが、たまに鋭い視点で社会を描くような内容も。


トリュフォーのカメオ出演があった。冒頭でそれも一瞬の出演ということで、ヒッチコックのカメオ出演を彷彿とさせる。

工場地帯に住んでいるという転校生…。問題児と言われているが、その彼の裏の姿はどうなのだろうかと心配していたらやはり…という感じ。 
トリュフォーにとって、自分自身をモデルにしたキャラクターだと思う。


「子供の方が強い」
この作品の中では特に小さい、グレゴリーくんの行動には心配されっぱなしだったが、最終的に彼が強いことが証明されたのはほっとしたと同時になんだか笑えてきた。

中庭と窓に歌。ルノワールを彷彿とさせる演出に心が踊った。

友達のお母さんに恋をした子、問題児ジュリアン、やんちゃな兄弟やアウトローな女の子など…。
子どもの日常生活を観ているだけなのにとっても面白い!

「生きるのは辛いが人生は美しい。」
「人間は愛がなくては生きられない。」
子供の頃からそれは言えることだとよくわかる。 

トリュフォーにとって映画を通して語るテーマの一つ、愛と教育。
この作品でもそのテーマが主軸にあった。
幼児が10階から落ちても死なないように子供への視線は楽観性を内包する。瑞々しいオープニングと映画館でのキス。
体が大きい子、小さい子、うわの空の子、ませてる子、ちょっと乱暴な子、とかいろいろ違いはあれど すべての子供は必ずかわいくて愛されるべき!
というムツゴロウスピリットに似たものが覚醒します
ルー

ルーの感想・評価

3.0
ビタミンカラーが美しい作品.
ストーリーでは無く、小さな出来事や様々のエピソードで彩られた作品.
ストーリーがしっかりとある内容が好みな為、少し合わなかった.
ですがラストの教師の台詞は今の現在と繋がる良いシーンだった.
若い少女と少年の恋愛が成就するラストは、未来ある人間の姿や子供達の逞しさを予感する良い終わり方だった.
ひろ

ひろの感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます

子供と情報リテラシー

拡声器のシーンで「おなかがすいた」と何回も主張してた。自分できれいにしたバッグじゃないとレストランにいきたくないといった子供がいて団地の人に助けてもらって食にありつく。大人である親に家に置いてかれたのは子供の主張が通らなかったから。でも最終的に拡声器で意見を述べて、権利を獲得。象徴的なシーンでした。

子供の世界と大人の世界が対照的に描かれていて、子供の世界ではお互いが自由のためにいろいろやってた。

パトリックが窓の外の時計眺めたり、窓の外に向かって女の子が拡声器で叫んだり、あるいは窓の外から落ちたり。窓は一見すると外の情報に接触するために開かれたものだけど、それはガラス越しで、額縁付きで限定的なもの。そこから得られるのはを設置した大人という要素通した情報。必ずしも真実だとは限らない。そんな中子供たちは何を信じていたのか、それは自分と同じ状況に置かれた他の子供そして映画だった。

最後らへんのシーンでパトリックとマルチーヌは他の子のいたずらを信じて食堂をでた結果二人一緒になってキスができた。
授業はまじめに聞かないけど友だちのことにはまじめに受け止める。

大人の要因「お金」を克服して観に行った映画ことは情報にふれる自由の権利を獲得したことだと思う。そういった要因に左右されることなく自由に情報にふれられる権利。パトリックが奥手だから女子と関われなかった映画館でも彼はいろいろなことを知れる。オスカルの口笛を知ったのもの映画で、上映後学校では口笛が流行る。

ほんとに子供の会話は子どもにとっては重役会議だと同じ事だと思える。

子供たちが見て聞いて判断する手助けとしてトリュフォーが提示したのは映画と子どもそのものだと思う。

別に子どもみんなが親や先生から認められたいと思ってるわけじゃないんだなぁー
子どもが可愛い。先生のお話が泣ける。やっぱりゴダールよりもトリュフォーなんですよ。
taka181

taka181の感想・評価

3.5
トリュフォー映画の子どもの描き方が素晴らしいのは、この映画で先生が夏休み前の生徒たちへ話すこと、のような視点をトリュフォーがずっと持っているからなんだろうと思いました。人生はつらいが美しい。優しい人だ。
中一か中二の時40年程前に鹿児島市の天文館通りの映画館で観た映画。全体的な話は忘れたけど、男の子が女の子 二人と映画を観るシーンは面白くて覚える。
cocoon

cocoonの感想・評価

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見ているだけで幸せ気分映画でした。絵本のよう。まずカラフルな色合いが可愛いらしい。色々な子供達のエピソードがあり楽しめます、悲しい話もありますが…。赤ちゃんとマンションのお話にはハラハラ、映画館でのダブルデートにはクスクスと。大人は何だってできるけど、子供はできない。親を捨てることもできない。学校が大嫌いだったから好きになるために教師になった〜という先生の語りもよかったです。
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