まちだ

セブンのまちだのネタバレレビュー・内容・結末

セブン(1995年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

新人刑事ミルズ(ブラピ)とリタイヤ間近のベテラン刑事サマセット(モーガンフリーマン)が、”七つの大罪”になぞらえた猟奇殺人を犯す連続殺人犯を追う話。

※ネタバレ設定ですが、終盤、ラストの内容はふせてます。


見たことなかったので笑、Netflixで鑑賞。
セブンにわざわざ高評価をつけるのもなんかあれですが笑、面白かったです。

最初は正直、七つの大罪になぞらえた殺人って‥なんかチープだなあ、と思っていたのですが、ぐいぐい引き込まれました。

やっぱり脚本がしっかり練られてる。サスペンスにありがちな「そこでなんでそんな行動とるの?」みたいなのもないし、

例えばミルズの家の近くに走る”地下鉄の騒音”は、ミルズ家に、(仲が良く幸せなのだけど)どこか不穏な印象を与えるだけでなく、
ジョークのネタになってサマセットとミルズ夫妻を打ち解けさせる役割も果たしてる。
さらに「騒音」という側面でミルズの妻に精神的な影響を与えてる(あくまで要素の一つとしてだけど)
これらがあってこそその後の”あの展開”にスムーズに流れていく。手際が良いなあと。

ダラダラせず2時間ちょっとだからこそ面白い内容だと思うので。


皆が語りたくなる”ラスト”はいうまでもなく。色んな解釈を読むのも楽しい。


個人的には、(ストレートな物語の解釈前提で)完全に後味が悪い映画とも言えないんじゃないかと。
すごく重くはあるのだけど、最後のセリフでほんの少しの光をもらえる。1%くらいの光。
その光がなければ、私たちは生きていけない。

ただ、たしかに面白いけどフィンチャーは他にも面白いの色々あるかなあ、とは思いました。
まちだ

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