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セブンのyunaのレビュー・感想・評価

セブン(1995年製作の映画)
3.6
得意ではないサイコスリラーはメンタルが強い時に観ます(笑)
映像に無駄がなく、恐怖を次々と生み出すデヴィッド・フィンチャー監督が凄いけど怖い。
『"この世はすばらしい。戦う価値がある"後の部分は賛成だ』は名言ですね。私も賛成です🙋

オープニングがとても良くて惹きつけられました。終始雰囲気が暗いんですけど、嫌いな暗さではなかったです。
この暗さで、登場人物が現れるたびに犯人探しをしてしまう思考に陥りました。もう全員が犯人だと思って主人公の2人さえ信用してなかったです(笑)
しかし何よりブラピとフリーマンの演技がすごすぎて圧倒されます。2人が見事に役にハマってて怖いくらい。
終盤に近づき、結末はバッドエンドかもみたいな事を本人達が言い出して、期待はしてなかったです。それでも"七つの大罪"を犯す事のない救いのあるエンドを最後まで祈っていました🤞
と言うのは建前で、何が神の殉教者だ!この人殺しサイコパス😡と憤ってもいました。私もミルズに似て感情的でした😠

"羊たちの沈黙"に似た名作だと思うのですが、それ以上に後味が悪い。悪い予感が当たって言葉も出ません。
鑑賞後はフィーリング効果のある音楽を聴きたい衝動に駆られました。
唯一の明るいシーンでさえ、映像の暗さゆえに影があるのが分かってしまって…

※ちょっとネタバレですが【少年は残酷な弓を射る】で妊娠した女性の気持ちが不安定であった時の結末…という部分では少し似ていてデジャブでした。

私たちは日常の幸せを味わっているつもりでも、それは非日常の恐怖と紙一重。
特に"嫉妬"。身近に大罪は潜み、良くも悪くも人を変え争いの種にもなる恐怖だと実感しました。とにかく怖すぎっっ😂
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