horahuki

セブンのhorahukiのレビュー・感想・評価

セブン(1995年製作の映画)
4.2
小学生の時以来の再鑑賞。
大晦日に投稿するような作品では全くないですが、今年はコレで締めたいと思います♫

今年最後なので、filmarksで2017年の1月〜12月公開となっている「ホラー映画と怖い映画」の中で私が見たやつのランキング作りました。
長いのでネタバレコメとして書いてます。もちろんコメ欄でネタバレはしてません!
私が見たやつは「#ホラー怖い系2017」のタグにまとめてます。本作はランキングとは全く関係ないですが、便宜上本作にもホラー怖い系2017のタグをつけときますので、ご興味ある方はご覧ください♫

あらすじ…
定年間際のサマセット刑事と5年目で新しく配属されてきたミルズ刑事。2人は奇妙な連続殺人を担当することに。1人目の被害者は巨漢でスパゲデイの器に顔を埋めて死んでいた。その後も殺人は続き、犯行現場には大食、強欲等「七つの大罪」を思わせるメッセージが残されていた…という話。

久しぶりに見ましたが、やっぱり面白い♫
冷静なサマセットと熱血なミルズのバディ映画としても面白いし、SAWに影響与えてそうな残虐な事件とそれに少しずつ迫るミステリーとしても最後まで惹きつけられますね。

七つの大罪というテーマに沿わせつつも、それが彼方で起こっていることではなく、此方で起こってること、もしくは此方で起こりうることだということを印象付け、極めて身近な恐怖として、私たちが単なる映画として画面越しに見るものに留まらず、見ているこちら側までも巻き込んで幕引きとなるクライマックスの展開のうまさが本当にすごい。

描きたかったのは七つの大罪やこの犯人の理論の正当性ではなくて、無関心の恐怖だと思います。冒頭の検死官(刑事かも…)のセリフからもわかりますけど、常に無関心というワードがつきまとってくる。猟奇殺人の最も近くにいるはずの人物ですら、どこか対岸の火事のようで、自分の生活空間と事件との間に境界を作っているように思えるんですね。そして、それが境界を飛び越え此方に侵食してきた時にはもう遅い。この映画の描く大罪とは無関心だと思います。

というわけで皆様、今年も本当にありがとうございました(*^^*)来年もどうぞよろしくお願いします!良いお年をお迎えください〜♫
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