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セブンのmegのレビュー・感想・評価

セブン(1995年製作の映画)
4.0
日本語吹替テレビ朝日版で。お、恐ろしく良く出来た作品だった……。デヴィッド・フィンチャー印とも言える彩度を抑えた映像は、サイコ・サスペンスと親和性が高い。雑然とした街並みとも良く合っている。音楽・音響も禍々しく、独特のダークな世界観が完璧に構築されている。ブラッド・ピットとモーガン・フリーマンは各々素晴らしい演技を披露していて、その相性もバッチリ。ブラッド・ピットはハンサムだけど、役柄によって利口にも馬鹿にも見えて魅力的だなあ。本当、作品の何処をとっても非の打ち所がない(笑)。
物語自体は胸糞悪いと言われているが、この結末じゃなければこの作品は傑作になり得なかったと思う。もし最後ミルズとサマセットが逆の立場だったら、カタルシスが生まれてしまい凡百のハリウッド映画に成り下がってしまっただろう。あのラストがセブンなのだ。
た~だ~、上手くまとまり過ぎていて、あまり心に残らない気がするので星は四つにしました。これは好みの問題かな。とりあえずおすすめ!観るべし♡
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