coma

セブンのcomaのレビュー・感想・評価

セブン(1995年製作の映画)
4.0
これ95年の作品なんですよね、24年の時を経て今観る…当時見てたら確実にトラウマになるタイプの作品でした。
全然関係ないんですけど、夫がアマプラで踊る大捜査線を永遠にリピートしてるんですねいま。「2」までが限界だったな~あとは惰性だよな~とか言いながら…
和久さんと青島くんで「セブン」みたいな展開を撮ってたらドラマシリーズ含め伝説の作品になっただろうなとこっそり思ったのでした。(誰も求めていない)

陰鬱な街に降る雨、揺れるアパート、警戒する犬たち。不穏すぎる演出の数々。ハイセンスな拷問と殺戮の詳細が明らかになる度、先読み不可能な迷路をひたすらに歩かされているような感覚に陥りました。正直犯人が何考えてんのか、次の犠牲者が誰なのか。「七つの大罪」の元ネタすら知らない私には読めるはずもなく…狡猾な殺人者によって仕組まれた‘ 最悪のラスト’を待つしかない。そしてそのとおりの終着点まで駆け抜けてジェットコースターのようだった。茫然とする私…

「こんな世の中に子供を産んでいいのか?」っていうシビアな問は実際に頭に浮かんだことはあります。産みたいから産んだんですけどね。エゴを押し通した…ある意味「罪」を犯したような感覚。酷いニュースを見たりするとその罪悪感がちらつく…
どうしようもないその疑問の答えが、この映画に提示されているような気がして、私は少し救われたんですよね。
悪意の底を見て、罪は誰もが背負っているものだと知る。時には逸脱して、狂人となる人間もいる。それでも彼らの隣人として現実社会で何とかやっていくしかないのだな…という諦めというか悟り。
他人の狂気に動じないように生きていたい。もちろん自分も狂気に支配されることなく…