このレビューはネタバレを含みます
「高潔すぎるが故の犯罪者」
天使が堕天使になるのも英雄か大犯罪者になるのも結局は表裏一体
何が善で何が悪かなんか曖昧でしかない
日々都会で繰り返される「悪」に対する「無関心」
サマセットはミゲルに「彼が本当に悪魔なら納得が出来るが彼は人間だ」と言う
ミゲルは失楽園のアダムのように見える
何気ない会話だが「怠惰」の罪を受けていた人に対し、大家がこんなに良い住民はいないと言っていた。そう、私たちは他人に対し「無関心」なのだ。
サマセットとジョンは生き方は違うけれど、世の中に絶望しているという点は同じだ。
ラストシーンには様々な考察ができいろんな意見を聞くのはすごく楽しい
しかし全てジョン・ドゥの思惑通りに進んでしまったという事だけはハッキリしている。