ファラパ

私はパスタファリアン: 空飛ぶスパゲッティ・モンスター教のお話のファラパのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ネタ映画かと思いきや極めて真面目なパスタファリアン(空飛ぶスパゲッティーモンスター教の信者を指す言葉)を通して宗教のあり方を問うドキュメンタリー映画。
空スパモン教は少し聞いたことがあったけど本当に存在しているとは思わなかった。多分見たことある人もいると思うけど頭にザルを被っている。
アーメンの代わりにラーメンっていうんだよ、面白いね。
このザルはオーストリアのパスタファリアンから生まれた。信者がキッチンで思いついたザルを被ろうと。運転免許証には被り物が禁止されているが宗教的なものであればそれが許されてる。ザル被った人にこれは宗教なんです!!!って言われた最初の人マジで意味わからなかっただろうな。
でもドイツのパスタファリアンはそれを認めてない。もともと海賊から発祥したというのを受け海賊の帽子をかぶっている。
全体的に感じた空スパモン教は現代の生活にいい具合に馴染むだろうなということ。
世界中に3000万人の信者がいる。
この映画で問いかけていた宗教とは何か、宗教と世界観の違い、宗教による特別な享受がとても面白かった。日本ではそこまで感じることのない宗教という問題に向き合う時間が取れて良かった。
なんでも宗教だからという理由で許されて良いのか、また許すべきであると言ったことなど無神経な物言いをしてしまえば国際問題まで発展してしまうセンシティブな話題。
アメリカで宗教を重視するあまり生物学の授業で人間は神から作られたと教えられていた。進化論を教えた教師には逮捕された者もいる。
彼らが唱えるインテリジェンス・デザイン
進化論、神が人間を作った説、様々な宗教の説を全て習いそこから自分でそれを選択するという考え方に驚いた。
このような常識的な話題(だと自分は思っている)ことも違い根本的に違う思想を持つ人々ばかりなのだ。
興味深い内容だったので時間に余裕が有れば是非見てほしい。
ファラパ

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