青春キラキラ系かと思ったら、がっつりブラックコメディ作品だった。
テンポの良い展開、ハチャメチャな登場人物たちの言動にハラハラさせられながらもなぜかワクワクしてしまう。
スクールカーストのあからさまな上下関係が描かれており、そのどの階級の特徴もうまく強調されておりそこが皮肉へと直結する。
教会の前でも堂々といじめるいじめっ子たちにはゾワッとした。
だけど全体的にコミカルなので、深刻な雰囲気ではない。
所詮他人事だからという意識が登場人物たちに一貫して見受けられる。
そこも社会や共同体あるあるだなと。
ケ・セラ・セラ精神のない思春期の若者たち、彼らは刹那的に物事を考えがちだし行動しがちである。
それが恐ろしいことを招くこともあるというのかよくわかる。
ラストのテンションの落差にあ然としたが、そこがまたよかった。