愛してるって言っておくねの作品情報・感想・評価

まったくあらすじを読まずに観たので、タイトルの意味にはちょっと驚いた。
ただ、あの「影」の意味がわかりづらく、安易なアニメーション的表現要員にしか思えなかった。
言葉にできない気持ちや無念や記憶を具現化していることはわかるのだが、一貫性がないからかなんかうまくない。

愛する人が亡くなるっていうのはしっかりと受け止めるべきなのか、それとも、まだどこかで生きているって自分に言い聞かせるように現実逃避をするのか。どちらも亡くなった側からすると嬉しいのだろうか、とか。

色々考えさせられたアニメーション作品でした。

セリフも無く色もあまり使われていないのに
悲しみも思い出の温かみも伝わってきて
心に沁みた

題材になった事件、すごく衝撃的で
当時ニュースでやってたのまだ覚えてる。

突然の別れ

子供を失った家族の絶望から始まり、子供が望む今後のあり方への展開がとてもスムーズだった。モノクロだけど実態と影をうまく使って、視点と視座の転換が綺麗になされている感じで見やすかった。

邦題のセンスがすごく好き

If anything happens, I love you.
を
愛してるって言っておくね。
っていう邦題が秀逸で苦しい。

邦題が素敵🥰
日本では「愛してる」なんてあんまり言わないけど…
「だーい好き」かなぁ

"あいしてる"っていう言葉は
なんだかちょっぴり恥ずかしくて直接伝えることができないという人も多いと思う。
きっとこのママとパパは娘の愛してるっていう言葉を胸に生き続ける。
なかなか言えないからこそ、伝えるべき言葉なんだろうな。

視覚的な描写しか基本的になかったけど
その中に表情もあり
時折音として悲しみが伝わってくる

なかなか自分の中で昇華しきれなかったけどいい作品だった。またみようと思う。

10作品目



娘を想う親と同じくらい、娘も親を想ってる

自分に笑って過ごしてほしいと思っていたように、自分が亡くなってから荒れていた両親にも笑っていてほしい

電車内だったから泣くの堪えた