ぬーたん

涙そうそうのぬーたんのレビュー・感想・評価

涙そうそう(2006年製作の映画)
3.0
久々に邦画。と言っても再鑑賞。
2006年のこの作品は主題歌が先でイメージに合わせて作られた。
何が観たかったって、妻夫木クンの鼻つまみ泣きを観たくなったの。
あれはインパクトあって、あの鮮やかな花の中で、号泣する姿には、ホロリとなったし、何よりブッキーの演技に感心したものだ。
12年経って干支が一周し、今では中堅俳優として世界に羽ばたく俳優に。
でも、この頃の初々しい彼が何だか好きだった。
まだ25歳位で顔もふっくらしている。
お相手は長澤まさみ。
まだ19歳とか、本当に可愛い!
浴衣姿で並ぶと明らかに彼女の方が背が高く、ゲタのせいかもしれないけど、ペッタンコ履いてせめて同じくらいに出来なかったのかな?と余計なことを思っちゃうわ。
にいにが妹を少し見上げて説教してるのが何だか可哀想。
見下げてごらん~♪池乃めだかか。
2人は血の繋がらない兄妹で、にいには妹の親代わりでもある。
兄妹だけど、結婚だって出来る、その関係は、少女漫画の世界にありがちの展開を予想し、期待させる。
にいにの彼女に麻生久美子。
ちょっと苦手なタイプかな。
キリリとしているのに、結構情が深い。
その父、橋爪功。
死んだ母、小泉今日子。
客の亀岡、船越英一郎。
善い人は居ないし、ちょっともったいない使い方。
特に船越さんは友情出演となっているのに、友情どころか…
皮肉な役ね。
おばあ役の方は2015年に亡くなったそうだ。

展開が気に入らない。
優しく、明るく、美しく、努力家で、家族思い。
誰よりも愛を知る若者たちがそこに居る。
善人は報われなきゃイカン!
沖縄のあの壮大な景色に悲しみは似合わない。
どうして邦画は優しい展開を嫌うのだろう?
私が観た映画がたまたまなのかしら?
ただ、鼻つまみ号泣の、あの別れのシーンが大好き。
それを観ただけで満足。
ぬーたん

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