みけ

ジガルタンダのみけのネタバレレビュー・内容・結末

ジガルタンダ(2014年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

映画監督のカールティクは、適当なことを言うプロデューサーに従ってギャング映画を撮ることになる。よい映画を撮るために実在のギャングについて取材を重ねていくが、その行動が思わぬ展開を呼び寄せる。

インディアンムービーオンラインやインディアンムービーウィークなどのおかげでタミル映画をほどほどにいろいろ見てきたが、この映画や「キケンな誘拐」のような理不尽シュールコメディの潮流が局所的に存在することはわかってきた。タイタニックお面プレイをときどき思い出して笑ってしまう。

予測がつかない展開に翻弄されるのが楽しい映画だが、主人公に魅力を感じられなかった(個人的な趣味です)ところが残念かもしれない。恐怖と敬意は違うとセードゥ(ギャングのリーダー)に知らしめた人が最後は恐怖の便利さに飲み込まれていくのは、そこが面白いところなんだけど「なんで!?」となったところでもあった。「暴力はいけません」という結論で終わるのは陳腐だということなのだろうか。

ヴィジャイ・セードゥパティが出てくるとなんだかうれしい。
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