ゆき

サムジンカンパニー1995のゆきのレビュー・感想・評価

サムジンカンパニー1995(2020年製作の映画)
3.9
一寸の虫にも五分の魂

会社を回しているのは、光の当たる人材だけではない。
「内部告発」を一つの軸として、結束により発揮される力の凄さを痛感する一作でした。
ちっぽけだと決めた世界から一歩踏み出す勇気を与えてくれる時間。本当にワクワクしました。
黒幕探しのスリリング展開もありつつ、コメディライクなリズミカルさも心地いい。
本当の「ステップアップ」とは何か。目の前の問題に立ち向かう勇気があれば、いくらでも変えられる。
「楽しいと思うことを選ぶ」というポン部長の言葉も素敵。
好みの衣装が多くて、目の保養にもいい作品でした。

***
実務能力はあるが、「高卒」レッテルから雑用を任されるだけの女子社員たち。TOEIC600点を超えると手に入れられるかもしれない「代理」という肩書を目標に、英語の勉強に勤しむひとりの女子社員は会社の秘密を目撃してしまう。同僚と共に、会社と社会のために真相解明に向けて奔走し始める。
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