デヒ

サムジンカンパニー1995のデヒのレビュー・感想・評価

サムジンカンパニー1995(2020年製作の映画)
3.6
1991年のある実話をもとに作ったフィクション映画。しかし、事件の背景だけを持ってきて、映画としてコミカルに描いた。
男尊女卑思想が台頭した1990年代の韓国を背景にしている。 能力のある女性でも男性に比べて進級が難しかった社会。型にはめた定型化された社会。そんな社会を背景で女性を主人公にしての涼しげな風刺はおもしろかった。ある大学についていた大字報の中の「定型化した社会、大勢が集まって保守的な社会を変える必要性がある」という言葉。 本当に同感する言葉であり、映画のメッセージと直する。
キャラクターはとても可愛かった。特にボラムを演じたパク·ヘス。

しかし、ストーリーはコミカルさを超えて幼稚だった。 展開が目に見えている(予想される)ストーリー 。「女が世の中を救う」という結末? 当時、社会的に低い位置にあった女性たちが団結して改革していく姿は格好良く、女性主体的な演出は良いと思うが、やりすぎではなかったかと思われる。うーん、そもそも私がヒーロー映画が嫌いなのかな。

序盤は新鮮だったが、ストーリーが進むにつれ新鮮さは落ち、クリシェに変化する映画。でも、伝えたいメッセージは強かったし、それはちゃんと伝わってくる。何より時代背景の反映率が高かったのは良かった。レトロな感じぷんぷん。