もずく酢

靴ひものロンドのもずく酢のレビュー・感想・評価

靴ひものロンド(2020年製作の映画)
3.7
靴ひものロンド

9/19 鑑賞🎥

キノシネマ立川高島屋

★75点

小説「靴ひも」を映画化した家族ドラマ。

ある日、夫が妻に何故か浮気を報告。

そこから巻き込まれる娘と弟。

3部に物語が繋がれて解消されて行き、最後にわかる衝撃が何とも言えない。

他のユーザーの感想・評価

築浩

築浩の感想・評価

2.7
[SCREEN] ♯1
2022-332
未記録作品大量の為、記録のみ
mity

mityの感想・評価

3.5
崩壊からの再生、とこの映画を説明している文章を見かけたけれど、私には、壊れた家族が音を立てて崩れる様を描いた映画にしかみえなかった。

いやーめちゃくちゃな夫婦だったなと思う。

浮気を伝えて、それでアルドはどうしたかったんだろうっていうぐらい中途半端な行動に、なんて煮え切らない人なんだろうと思った。いっそ振り切れば良かったのに。
そのアルドの突然の浮気報告から、徐々に精神を病んでいった妻ヴァンダ。子どもたちに会いに来ても自分の元には留まってくれないアルドに気を狂わせ、それでもなお離れられないヴァンダの目には、もう子どもたちの姿は映っていないようで、否応なしに巻き込まれた子どもたちが気の毒でならなかった。

どうしようもなくこんがらがったふたりに対し、強烈なしっぺ返しが待っていたラスト。アルドとヴァンダに秘密があるのなら、アンナとサンドロにだって秘密はある。

いやーめちゃくちゃな家族だったな(笑)


#103_2022
Scriabin

Scriabinの感想・評価

3.8
ちょっと残念だった。原作の面白さを殺してこそいないものの超えてはいないのは、もはや仕方ないことなのかな。これまで原作に忠実でない映画化は滅ぶべきとか思ってたけど、はじめてそれがいかにつまらないか分かってしまった。妻、夫、子供たちと、語り手を変えていく順番も、それぞれの語りが補い合って何があったのかわかっていくところ、そして自由に変わる時間などは全て原作の手法に則っていたと思う。その面白さは壊れていないけど、新しく何かを付け加えたり置き換えたわけではない。
俳優陣は最高だった。予想していた通り。音楽も楽しかった。
冬の夜ひとりの旅人がの朗読えもすぎた
JinRock

JinRockの感想・評価

2.5
2022年88本目
嫁、ぶち怖い…。
あんな事やらかしちょるのに、歳とって仲良くできるわけないじゃろ…。
昔と今を混ぜくるのに少し考えたが、最後のオチはスッキリした。
maccouq

maccouqの感想・評価

3.8
ジェンカって同じ方向に皆進んで回るという楽しいシーンから、夫の浮気告白。過去の関係を告白したのだと思ったら、関係は継続してるし、夫は家を出る(追い出された)。靴紐の結び方で、また家族再生?。
家族というのは不思議なもので、夫婦、親子、きょうだいが理解しあってない、もちろん愛がなくても、憎しみあっていてさえも、なぜか、そのまま、ともに過ごせたりする(ものすごくもめて絶縁ってこともあるけど)。で、30年後。これはこれで、すっきりしてよいのだと、30年お疲れ様。しかし、やっぱり、これはホラーだな。
メモ lacci(原題)の意味:細い紐(靴紐)、投げなわ、罠、たくらみ、きずな、関係
usa

usaの感想・評価

-

このレビューはネタバレを含みます

原作も映画もラストがとても好き。
苦しみ悩んできたのはあなただけじゃない!犠牲者は私たちなんだから!と爽快に暴れるシーンは気持ちよかった。
【噴射家族】

家族間の相性の悪さってのはあるのでしょう。
長年に渡って根に持つことの怖さを思い知る、大人なイタリア家族映画。
わずかな食い違い・すれ違い・行き違いが溜まり溜まって、一挙に噴射・噴火・噴出。

1980年初頭と30年後のナポリとローマを行き来する人物たちが、登場してしばらくは誰が誰だか分からないのも、原作の雰囲気を残すために、敢えて取られた手法らしい。
この配役が、より気持ち悪いミステリアスさを醸し出してます。
結果を先に見せて、原因を後から示す、見事な演出です。

原題「Lacci」の意味は、細ひも、罠、策略、きずな、関係。
確かに、靴ひもの結び方について親子で話し合うシーンがあるけど、そこから派生する意味はより奥深い。

音楽の使われ方も素晴らしい。
フォークダンスで使われる「レットキス」は、フィンランド語で"列になって繋がって踊る"っていう意味で、悲劇的な滑稽さを描く今作のテーマ曲として最適です。
それと、バッハの「バディネリ」「ゴルトベルク変奏曲」が場面にマッチして、より不気味さを表現してます。
全体を通して、ダニエーレ・ルケッティ監督の才覚がジェット噴射されてます。
春陽

春陽の感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

平穏な4人家族の暮らしは、父親の浮気で終わりを告げた。父親は浮気相手と暮らし、それにより母親は精神を病んでしまう。そんな二人も些細なきっかけで元さやに戻る。その子供たちが大人になってから両親へ反抗する姿はすっきりするけど、全体的にはそんなに響くものがなかった。子供の時の環境は精神面にかなり影響することは良くわかる作品でもあったが、親といっても個人だしね。難しいね。

このレビューはネタバレを含みます

はー♡怖いッッ!!だけど面白い!ฅ(`ꈊ´ฅ)今年見た中でも好きな作品ランキングの上位にくる!ストーリーの流れも上手いなぁって思うし、夫婦だけの問題じゃないのが分かってきて、ゾクゾクしちゃう!そして、ラストのオチ!あの後どうなるかが想像できて、ププと笑ってしまう!☺️

両親と一緒にこの作品を見たら、きっと母も父も俯いてしまうだろうなぁ(笑)ぜひ夫婦や家族で見て欲しい!✨「靴ひものロンド」で、母を演じた役者さんが「3つの鍵」にも出ているので、こちらも絶対見る!!
出てくる洋服が可愛いくて、でも内容はドロドロで✨とてもおススメな作品ですよー!☺️

浮気相手の女性が履いているダボッとした赤いチェックのズボンを見てくれー!めちゃくちゃ刺さるから!!

そして、奥さんのワンピースやエプロン姿、コートなど一つ一つがレトロで可愛いのよ〜!!ストーリーは背筋が凍るけど(●´ϖ`●)✨はー♡だいすき!!!

家族の絆を靴紐に例えてるとこや、キツく結んだ紐の束縛や、一度解けたら自然には結ぶことができないところや。

あの写真を隠した場所も、その後の展開も想像できてププっと笑ってしまう!
3/31(金)〜4/6(木) 15:40-17:25
4/7(金)〜4/13(木) 10:30-12:15

Morc阿佐ヶ谷にて上映!
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