3時間近い大作だけど、東京で展開する序章の部分と、広島で展開する演劇祭の部分が別の作品のような感じなので、それほどダレた感じはなく3時間あっという間でした。
それほど長く無い原作の短編小説を、よくここまでの作品に仕上げたと思います。
西島秀俊の素晴らしい演技(英語の台詞もなんなくこなしててびっくりしたけど、この人横国なのね・・)だけでなく、ドライバー役の三浦透子も、むちゃくちゃ役にハマっていて、キャスティングの素晴らしさを感じました。
岡田将生も、顔だけしか取り柄のない、だらしないダメなイケメンという役どころにむっちゃハマってました。
日本語だけでなく、英語、中国語、タガログ語の飛び交う珍しい作品ですが、村上春樹の作品の雰囲気をこれほどまで見事に映像化できるものかと恐れ入りました。
村上春樹好きが見ても、文句の付けようの無い、素晴らしい作品だと思います。
