評判だから、どーせと思ってました。
でも、だけれども
たくさん、たくさん、考えることだらけ
いい作品だと思う。
3時間?
あっという間に過ぎました。
村上春樹は2冊しか読んでいない。
しかも高校のとき、背伸びして読んだもの。
評価されればされるほど、遠ざける自分。
なので、村上ワールドはよく知らない。
この映画、セリフを大事にしているなぁ
が、まずの感想。
劇中劇の読み合わせのように
ドライバー・みさきは棒読みで話す。
でも、そこがすーっと心に響く。
奥さま・音さんの作った
車の中での岡田くんの話。
あれが村上さんの、小説の箇所でしょうか?
素晴らしい、空き巣の話だった。
岡田くんの、ズルい?人間、上手かった。
『悪人』のときの岡田くんを想う。
TVで観ている西島さんは、苦手でした。
映画で見ると、お芝居上手いんですね。
いろいろなことが短い間に起こって
西島さん演じる家福は、
チェーホフに自分を差し出す。
手話の女性のセリフが、
そのまま家福の福音へとなる。
ーーーーネタバレありーーーー↓↓
宿泊所の窓からの低い海の見え方。
みさきの生家への道すがらの
トンネルの使いかたと
雷の⚡️起こる天気待ち?
いい風景は、やっぱりいいね。
高貴な八目鰻は、奥さん。
水の中にいるように、
静かに時間が止まった世界。
そこに痩せ細るまで這いつくばってた。
切ない。
大人なのだからと
気づいていても、気づかないことにする。
知っても、知らないことに。
壊れることを恐れ、そうすることにする。
大人だから?
小さなことならいいけれど
とっても大事なことは
自分のココロをしっかり見つめて
直球ど真ん中
自分に正直にならないと
相手のココロも見えてはこない。
大切な人とも、分かり合えなくなる。
相手がそれに気づいているとすれば
それはもう、思い切り傷つけ悲しませる。
誰のせいでもない。
でも、自分を責める。
責めても、何も変わらないのに、責める。
人って苦しい生き物。
韓国?の真っ直ぐに伸びる道。
ドライバーのみさきは、頬にキズはなく
赤いサーブを清々しい顔で運転している。
ワンちゃん、いました!
ちょっとだけ思ったのは、妻の死の
2年後ということ。
心の穴、ふさがるかな??
それな!