このレビューはネタバレを含みます
本の短編を削ぎ落とす事なく、圧縮する事なく映画にするとこうなるのかな。
映画の3時間は長いけど、人の人生の一部を切り取って映像化したらこんな感じかなと思うような映画だった。
中に出てくる芝居が、多言語と手話で話されてるのが面白く惹かれた。手話を操るユナがワーニャ叔父さんの背中越しに手話をしながらメッセージを伝える演出、素敵✨家福さんが手がけるこの演劇を見たくなった。
夫婦の表と裏。脚本家の奥さんが演出家の旦那さんの演劇を見にいくのに、
「無理しなくていいよ｣
「無理します。見たいから」のやり取りや車の中の奥さんが読むセリフ音源。お互いの才能に惚れあってる感じいいな。でもその事と、奥さんが若い男優と浮気をすることは別問題なんだなぁ〜
お互い向き合えないままのあっけない別れ。気持ちが残るね、これは。
後半、
自分と向き合えていなかった事や、今の気持ちを素直に話す西島さんのシーンがよかった
"生き残った者は、なくなった人の事を考え続ける" 同じ哀しみを抱えた二人が支え合う
「女のいない男たち」村上春樹は得意じゃないけど、原作読んでみようかな〜
