トシオ88

眠狂四郎 魔性剣のトシオ88のレビュー・感想・評価

眠狂四郎 魔性剣(1965年製作の映画)
3.7
シリーズ第六作。能面の女を夜、買ったばかりに地方の藩の世継ぎ争いに巻き込まれてゆく狂四郎。大魔神の監督安田公義が描く眠狂四郎は、静謐を演出する三隅研次と異なり、娯楽色が全面に出ている。江戸での刺客との死闘、誘拐された世継ぎの男の子を救いに向かう旅路で次々と襲い掛かる罠、そして斬られて倒れる侍の血飛沫。盛り沢山の内容で娯楽作品として楽しめば面白い。黒ミサのシーンや累々と転がる斬られた侍の屍体などややエログロの気配も感じられるが、円月殺法ほかの殺陣の素晴らしさなど、やはり昔の邦画はよく出来ていると改めて感じた。
尚、狂四郎をつけ狙うおりん役の嵯峨三智子が山田五十鈴の娘ということを、今日まで知りませんでした😵
トシオ88

トシオ88