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浜の朝日の嘘つきどもとのKingLeoのレビュー・感想・評価

浜の朝日の嘘つきどもと(2021年製作の映画)
2.8
構成上、時系列は混ざるが起承転結がしっかりしていて王道の展開だったのは良かった。それに口の悪い先生と生徒とジジイ。みんな不器用だ。コロナの件はメタ的な叫びにも聞こえなくはないが、映画の世界はウソで通して良かった気がする。逆にマスクの無い違和感を感じた。入れたって事は前者なのかも知れない。まあ、ウソだし。こういう劇場で見ている人にも訴えかける様な作品は映画館で見ると臨場感が増す。ちょっとみんな似たようなセリフを言ってしまうキャラクターで、共感があまり持てなかったけど、辛辣なセリフや感動させようとするシーンの盛り込み方は上手いなって思った。設定で馬鹿にした演出で使うならまだわかるけど、どうしても外国人の下手くそな日本語の真似をする芝居、幼稚な子供の様に見える、それがカワイイとされる演出はリスペクトが感じられずナチュラルに小馬鹿にしている要で好きに慣れなかった。違和感を感じないって事は何とも思っていないんだろう。モデルになったであろうどっかの外国人を思うと心にズキズキ来る。中国人がナントカアル言うのとかもだけど、こういうステレオタイプな外国人像って古臭く無いか。分かりやすさを優先させたとしたなら単なる演出力不足じゃないだろうか。気にしなければ気にならないだろうし、気にしない様見ていたが、めちゃくちゃキーパーソンで無理だった。ストーリーには全く関係ないとこがノイズとなり、ストーリーは良い感じにまとまってはいたが、終わった後に置いてかれた感があった。これもまた映画館の良いとこなのだろうし、別にいいんだけど。劇中でも言っていたがなんだかウソが免罪符になって、謎な行動原理とかがどうせコメディだから、そう全部ウソだからになってしまいそうなのはちょっとズルいなって思う。
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