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浜の朝日の嘘つきどもとのロビンのレビュー・感想・評価

浜の朝日の嘘つきどもと(2021年製作の映画)
3.8
福島中央テレビ開局50周年記念オリジナルドラマとして昨年『浜の朝日の嘘つきどもと』は放映された。
今作はそのテレビドラマの前日譚となる。
なので本作を観た後にテレビドラマ版をU-NEXTで鑑賞。
ある意味2つの作品を観ると更に楽しめるかと!

大震災の後コロナがトドメとなり、立ち行き困難となった福島県南相馬の傾きかけたミニシアター。
一人の女性(高畑充希)がやる気を失ったミニシアターオーナーを強烈な個性で揺さぶりまくり、そして建て直す物語である。
ちなみに回想シーンの高畑充希はまだまだ高校生役全然いける!

個人的にこの作品を観終わった後に記憶に残るシーンは大久保さんのシーンばかり。
それぐらい、大久保さんの演技が素晴らしかった!
彼女の酸いも甘いも知った大人の女性の演技が実に見事!
絶対に“当て書”じゃないかと思うほどの超ハマり役が完璧過ぎて驚いた。
自然体の演技がそのまま作品の世界観に溶け込んでいた。
彼女が今後女優として引っ張りだこになることは間違いないだろう。
そして悲しい状況を一気に笑いに変える、最後のセリフは最高だった。
それと彼女の劇中での警察に語ったセリフ「別に可哀想とは思わないけど友達を裏切れない」と生徒の高畑充希へのセリフ「100年後想像してごらんあんたなんか生きてないから」が刺さった。。

それと劇中で三人が映画館で映画を観ていてバオくんが笑い転げてる中、高畑充希と大久保さんは泣いているシーンがとても良かった。
その時自分が現実で置かれている境遇で、泣いたり笑ったりするポイントって変わったりするから。。

ラストにある人物がひょっこり現れて終わるけれど、その直後からを描いたテレビドラマ版もかなり面白い!
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