みどり

浜の朝日の嘘つきどもとのみどりのネタバレレビュー・内容・結末

浜の朝日の嘘つきどもと(2021年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

2021/10/29

朝日座を舞台にした本作

数年前までシネコンとミニシアターの違いもわからなかった私ですが、様々なご縁があり地元の名画座でお仕事させていただき、早2年が経とうとしている

100年続く名画座である朝日座が大好きな劇場と重なった

コロナ禍により好きなものがずっとそこにあることは当たり前ではない、を強く実感したけれど
映画館もそのひとつ。
配信サービスが充実し、劇場に通う人も少なくなってきた
それでも愛される名画座
私はスローペースではあるけれどたまにお仕事させていただいている劇場が大好き。


朝日座の支配人森田も劇場が大好きで思い入れがあるからこそ、決死の思いで映画館を閉館することを選んだのだ
けれど突然茂木莉子、と名乗る女性により、やはり自分はこの場所を守りたいのだと再確認する

映画じゃ人を救えない
森田が呟いていたけれど…

茂木莉子、こと浜野あさひ
彼女は辛かった時期、田中先生との出会いにより映画に救われ、生きてみようと思った、そんな人生だってある

クラウドファンディングや街の人の助けはやはり劇場にとっては大きい。
テレビで取り上げられたり口コミから広がったり。
やれることは全部やる!
諦める、なんて言葉を知らないみたいにあさひは果敢に挑んでいく
その姿に鼓舞される森田と周りの人たち

強引すぎる気もするけれど
それはやはり恩師の田中先生のおかげでもあって
2人で初めて見た映画
先生が失恋するたびに見る映画
先生の彼氏と三人で見た映画

その時の体調に合わせて取り入れる映画って一種の薬みたいなものなのかも

けらけら笑うバオくんと泣きながら見ている2人の姿が印象的だった

フィルム映画って半分は暗闇を見ていて残像現象で感動しているから映画好きは根暗が多いのかもね。
…やけに納得してしまった。
残像現象に何回も助けられて生きているなあ…
コロナにより、生活が大きく変わった人に対してもやさしくて、根暗な自分までもたくさん肯定してくれました。


当劇場も、二本立てやらないかな〜…なんて。