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浜の朝日の嘘つきどもとのLeafのレビュー・感想・評価

浜の朝日の嘘つきどもと(2021年製作の映画)
3.7
この内容を自分の大好きな映画館で観れたことが一番良かった。
ただ普通に面白かったことは大前提ですが、どうしても映画ではなくドラマ感を感じてしまった。

福島に実在する小さな映画館(実在)を題材に、その存続のためにがんばる人々と彼女たちの過去を描く。

特に映画館で映画を観るのが好きな人たちには刺さるようなセリフや、クスクスと笑ってしまう内容のバランスがとても良い。
どちらが最大多数の幸福になるかというのが大事な観点なのは間違いない。ただ元あったものをなくすことは基本的には誰か悲しむ人がいるということは絶対心に留めておかなければいけないと思う。

濃いキャラクターたちはとても生き生きとしていて、高畑充希の溌剌感はキャラクターにとてもあっていた。
ただ、観た人だいたい感じたと思うけど大久保さん演じる先生が全部持っていくじゃないかくらいで良い。
こういうどこかサバサバしつつも(普段と変わらない感じでいつつも)しっかり自分を見ていてくれている存在は大事。そしてそれが絶対に家族でなければならない理由もない。
最後も良いわぁ...

最初にドラマ感が〜...とかぬかしてますが、後日談のドラマがあることを鑑賞後に知りました。
普通に気になるので近々見ます。
福島のテレビ局の開局記念作品ということでコロナに加えてかつての大震災も重要な要素として出てきており、まさにな内容ではありましたが、ただ悲しい悲しいだけじゃない構成も個人的には良かったです。

朝日座にもいつか訪れてみたい。
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