kuro

浜の朝日の嘘つきどもとのkuroのレビュー・感想・評価

浜の朝日の嘘つきどもと(2021年製作の映画)
3.9
映画愛に溢れすぎな映画。
歴史ある映画館を畳む決意をした森田のもとに突然現れたモギリコと、彼女の高校時代の恩師との話を交互に、映画館の存続をかけて奔走するストーリー。

まずサバサバしてるようで弱った者を見捨てず、しかし男運のない愛すべき先生を演じた大久保さんがお見事。恋愛パートを主人公ではなく先生が担当なところもまた面白い。まさに笑って泣けた。
少しとぼけたオーナーの森田と、口の悪いモギリコとのテンポ良い掛け合いも楽しい。

モギリコを映画好きにした先生もきっと誰かから影響を受け、いつか死んでもその意思はまた別の誰かに続いていく。
見終わったあと、この先一つでも映画館が減ってほしくないと心から思うほど感情が熱くなる映画だった。

コロナでミニシアターや配給会社が減っていく現在。みんな当たり前にずっとあると思っているから無くなることが決まってから惜しんでも遅いというセリフには、閉めざる終えなかった映画館で悔しい思いをした人々の言葉を代弁してるようでかなり刺さった。

たまたま出張先で初めて行った映画館も単館系だったからより感情移入してぐっときた。
近所にあれば通いたい浜松のシネマイーラ。