kazuo

浜の朝日の嘘つきどもとのkazuoのレビュー・感想・評価

浜の朝日の嘘つきどもと(2021年製作の映画)
4.7
映画好きな"ネクラ"な僕がチョーはまった傑作😆

この映画の好きなところに視点の多様性がありまして。映画館存続に対立する形となる企業の社長や、確執のある両親にも何故そうするのか、そうなったのかを示すシーンやセリフがあり、良いとか悪いの二元論の形にはなっていないんだよね。というか事によってはそっちの方が主人公達が望む映画館の存続より大事じゃないかしらん、って思ったりする😓

この映画の背景には東日本大震災と現在のコロナ禍があって、そのような厳しい状況下において映画って必要なの❓という問いかけがあったりして。
そしてその答えなんだけどこの映画の中にある、っていうかこの映画それ自体だったりする。

映画はラストで都合良く丸く収まりハッピーエンドとなるんだけど、ネタバレになるから基本こういうことは書かないのだけれど、この映画はラストがどうなのかではなく何故そのラストにしたのかに意味があるから書いちゃった😝そしてその意味こそが答えであったりする☺️

で、その答えはあくまでも僕の解釈なんだけど、ラストが上手く行き過ぎって言う人もいるけどいいじゃん、タイトルにもあるけど嘘なんだから🎵その嘘(=フィクション、つまり映画)で救われた人の物語なんだから😁そしてその嘘にまた救われた自分もいるわけで、全ての人じゃないけど必要な人もいるわけだから必要なわけで…って感じです🎵

しかしこの映画で主人公の恩師である知的でリベラルで、だけど男性関係ダメダメな💦教師を演じた大久保佳代子、これ当て書き⁉️ってくらいハマっていて、素晴らしかったです😆
そしてあのセリフ‼️爆笑しました🤣そして周りのお客さんもいっしょに爆笑😆
うん、やっぱり映画館って必要だね😌
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