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浜の朝日の嘘つきどもとのsheのレビュー・感想・評価

浜の朝日の嘘つきどもと(2021年製作の映画)
4.2
映画や芸術じゃ空腹は満たせないけどそれでも…
という話はよく耳にするけれど、
そういうものたちがくれる豊かさとか、ささやかな希望を信じて守り続けることができるひとって どれくらいいるんだろう

他のユーザーの感想・評価

トムー

トムーの感想・評価

3.8
じわじわ来た!

福島の閉館が決まった古い映画館朝日座にいきなり現れた茂木莉子という若い女性。

立て直そうと勝手に奮闘する彼女に、すでに諦めていた支配人のオジサンもだんだんその気になっていく。

そこから物語は高畑の若い頃に戻り、大久保佳代子演じる高校の先生との出会いから高畑が救われるまでが丁寧に描かれる。

大久保さんのキャラ最高だし、2人の絆もなんだか心地よい!

そこからまた現代に戻り全ての伏線が繋がっていくあたりから、後半は驚きと感動でジワジワしっ放し!

果たして朝日座の運命は!

高畑充希ショートカットがよく似合う!
ごとう

ごとうの感想・評価

3.0
私もすっかり映画館に行かなくなってしまったから、閉館問題は胸が痛い…

大久保さんが良い感じにゆるーい教師。そして映画の素晴らしさを教えてくれるなんて、高校時代に出会いたかった大人No.1。
「映画なんて人生に無くたって生きていけるけど、残像現象に救われる根暗って意外といると思うんだ」って良いセリフ。
デジタルってドキュメンタリーとかには良いんだろうけど、フィルムの映像ってフィルムなりの良さ、美しさがあるよね。
そこが映画だよな〜。

高畑充希はドラマだとちょっと過剰だけど、映画や舞台になると輝く。そんな女優がいても良い。
ストーリーは好みがキッパリ分かれそうな内容だけど、映画愛に溢れているから私は好き(笑)
12年目の3.11の夜中に地上波放送を録画して観賞。
夜中に何気なく見てたら面白そうだったが、眠気に勝てず、残りを録画したのだが、震災やコロナが絡みながらも、町の古い小さな映画館の存続をかけた本筋は普遍的な話。私の実家の街もシネコンが出来てから、昔からあった映画館は3つとも閉館してしまった。昔は、なんでこんな組み合わせ?と思う2本立てや3本立てがあったり、一度入れば一日中何回も映画が見れたもので、家族や友達と過ごす楽しい一時だった。キートンなど古い映画も出て来て懐かしかった。大久保佳代子さんが演じた先生が、意外にもいい役で、ラストに上手く繋がっていき、ほっこり、じんわりとした心温まる映画だった。
2023/03/14

地上波
2023年7本目
(自宅6 映画館1)


福島県南相馬市に実在した映画館「朝日座」の物語。
実は地元なので、子供の頃から学生にかけてよく行きました。
入り口を進んでいく景色、ロビーなど懐かしい!
お菓子がガラスケースに入っていて、ポッキーくださいとか言って買っていたな。

ここでみた映画は数知れず。
当時は原町市でした。(原町、小高、鹿島が合併して現在は南相馬市)
二本立て映画懐かしい。
自由に入れていつまでもいれる。なので映画途中から入場していきなり終盤の話でネタバレのままもう1回観るという事をしていた。今思うとすごい。
ビーバップハイスクールとか観たな〜。
本当に懐かしい。

映画のストーリーは震災と、原発事故、さらにコロナ禍になり映画館の存続が難しくなり立て直すお話。

高畑充希さんかわいいな。
大久保さんの先生役、案外しっくりきた。

竹原ピストルさんが、いい味だしていた。

このレビューはネタバレを含みます

よかったけど、映画じゃなくて、ドラマでいいかな思ってしまった。それぞれの親が、戸惑いなから受け入れていくのがリアルだと思った。自分の子どもを信じたいと考えるのは自然。

このレビューはネタバレを含みます

まりこさんの最後の言葉に不思議な感情になった。

「やっとけば良かった」最後の言葉だからかわからないけど、こんな下品な言葉なのにすごく品があるように思えた

人類全員は救えないけど、目の前の1人助けることができた喜び

人は災害で簡単に壊れてしまうけど、みんな必死でそこに立ってる

苦しみに寄り添ってくれた映画館を守ることでまた、名前も知らない誰かを救えるかも知れないし、スーパー銭湯に建て替えた方が救えてたかも知れない

いくら考えても答えがでないけど、自分が選んだ方を正解にするためにまた必死ひとつひとつ頑張る。

そこに救われる命があると信じて

最高でした!!!

高畑充希の「バオくん抱いてやれよ〜」とかもめっちゃ良かった!!
あーー良かった〜。自分も残像現象に救われる根暗のひとりだなあ。映画ってなくても生きていけるけど、あると心が豊かになるそういうものだよなあ。
大久保佳代子の演技はちょっと臭いけど、それでもそれが良く感じられたのはこの映画だからだろうなあ。朝日座とても訪れたくなった。
映画に救われた人に救われた人が映画館を救おうと奮闘する、福島県南相馬市を舞台にした物語🥲
〈マイ・ブロークン・マリコ〉のタナダユキ監督による、2021年のヒューマンドラマ🥲

震災やコロナが残した深い爪痕のもと、高畑充希さん得意の小生意気かつチャーミングなキャラクター・茂木莉子(モギリコ)が、経営難の映画館・〈朝日座〉存続の為に奔走する😊
…にしてもモギリ子て!🤣

高校時代、絶望の縁に在るあさひ(茂木莉子)に手を差し伸べた恩師・茉莉子先生の心のこもった言葉が、ことごとく〈半分暗闇の残像現象に人生を救われた、根暗の映画好き〉である自分にも向けられているように感じられ、涙がこぼれました🥲

なお朝日座は、二本立て上映を常とする名画座ですが、その組み合わせについては、劇中様々な作品が語られます🤔
もし僕が館主だったら、二本立ては以下の感じで行きたいです!😤

①いまを生きる(1989年)
②バックドラフト(1991年)

コンセプトは〈いいから行っとけ〉です!どうでしょうか!?😉✨


以下蛇足🐍👣


『わっかんねぇジジイだなぁ!』
『バカヤロウまだ始まっちゃいねぇよ!』
『うるせえなってなんだ!』
『ジジイは老い先短いけど、私には明るい未来が待っているから!』
高畑充希さんにこんなん言われても、怒る気になりませんよねぇ…😅
riekon

riekonの感想・評価

4.0
主人公は閉館予定の映画館を立て直す❗️
笑えて泣けて良い作品でした😊
震災があって今はコロナ禍だけど
重すぎず
映画愛を感じるし
シネコンじゃなくて
短館で観たくなりますね
2本立てを上映する映画館なんですが
支配人のセンスの悪さ🤣
大久保さん演じる先生がよくて
素晴らしかったです😊
ゆき

ゆきの感想・評価

3.7


大久保さんの渋みがツボにはまる一作でした。
女同士のちょっとした下品な会話も口の悪さもご愛敬。
「不要不急」の一部にされた劇場での映画鑑賞。
文化が終焉の危機にさらされたバックグラウンドもセリフに盛り込みつつ、家族や人の繋がりを喜怒哀楽に乗せて魅せてくれた114分。
タナダ監督の描く女性たちがやはり好み。
***
100年近い歴史のある名画座。支配人が閉館に向けて準備を始めたとき、一人の女性が止めに入った。彼女はこの映画館を立て直すために福島県までやってきたという。
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このレビューはネタバレを含みます

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