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ステージ・マザーのあんのレビュー・感想・評価

ステージ・マザー(2020年製作の映画)
4.2
どベタでどシンプル、都合がいいわね~って部分も多々ありましたが、荒んだ私の心にグサグサ刺さる良い映画でした。
経営破綻寸前のゲイバーをみんなで建て直す痛快サクセスストーリーっていうよりも、母メイベリン目線の家族(と向き合う)ドラマです。

多分自分のコンディション的に今疲れ果てていて、登場人物達の台詞と歌がすごく心に沁みて、特に歌のシーンはボロボロ泣いてしまった。俳優陣がすごく気持ちのこもった演技だったんですかね。あと、ゲイの友達が同じようなことを言ってて、その子のことを思い出して泣けたってのもあるかも。
なんだか、傷ついたり疲れてたり悲しかったり、そんな気持ちを抱えた人達は世の中にたくさんいて、それでもみんな何とか頑張ってるんだなぁって感じがして、私も頑張ろうって励まされました。

色々ご都合主義な部分もあって、深く考えるとツッコミどころはあるけど、終始メイベリン視点の映画と思えば人生なんて自分の主観だし、最後はなんとなくハッピーに終わるのは良かった。ドラァグクイーン達とネイサンの歌もすごく好きでした。
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