ハレルヤ

あの夜、マイアミでのハレルヤのレビュー・感想・評価

あの夜、マイアミで(2020年製作の映画)
3.7
公民権運動真っ只中の1964年アメリカのマイアミ。マルコムX、サム・クック、カシアス・クレイ(モハメド・アリ)、ジム・ブラウンの4人が一堂に会し、それぞれの立場で語り合う一晩の様子を描いた物語。

黒人解放運動家のマルコムX、歌手のサム・クック、ボクシング選手のカシアス・クレイ、アメフト選手のジム・ブラウン。同じ人種でも立場が全く違う4人。この豪華な面々がひたすら会話劇を繰り広げます。

アメリカが大きく変わろうとしている時、各々が感じる人種差別問題。白人からの露骨な嫌がらせを受ける者、白人と上手く折り合いを付けてやっていく者。じっくりと話し合う時もあれば、時に怒鳴り合う時もある。

この4人が集まったのは本当で、会話はどんなものだったのかは分かっていません。あくまで予想でしかない会話劇ですが、それでも中身の濃いもので2時間しっかりと見せてくれました。

日本では劇場未公開でアマプラのみの限定配信。アカデミー賞にノミネートされていなかったら知らないままの作品でしたが、見てみると骨太な社会派ドラマ。もっと注目されても良いと思います。
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