素人2人組みによる自主製作映画撮影のためオーディションを開き、そこでサイコ役で採用となったおっさんが本当にサイコだったお話
そもそも映画に携わる3人に加え、2人組のどちらかの彼女がビデオ通話で出演するだけの超超超低予算作品ですが、お金もない人手もない時間もない演技力もないのであれば、お金もない人手もない時間もない演技力もない素人の映画撮影そのものを作品にしてしまおうという超超超入れ子構造、もちろん低予算の味方POVでもあります
プロが素人の演技をしているのならば見どころはあるかもしれませんが、素人が素人のまま演技をしているのですから退屈のひとつやふたつ、もしくは千や二千は当たり前です
さらにサイコ役で採用されたサイコ役のおっさんの目的がまたわかりにくく、2人を仲違いさせたいのか映画の主導権を握りたいのかそれとも別の目的があるのか全くもってわかりにくい、しかも人心掌握術まで下手ならば何ができるのか？
結局唐突に2人を殺して終わる余りにもあんまりな終わり方、余韻も情緒もまるでない笑
71分というやや短めの上映時間ですら永遠に感じるこの作品、動かない扇風機を暑くない日に使い、穴の空いたコップを何も飲みたくないときに使い、壊れた電気スタンドを停電の時に使うように、何も怖がりたくないときになら見てもいいと思います
