くろいひと

ローラ殺人事件のくろいひとのレビュー・感想・評価

ローラ殺人事件(1944年製作の映画)
3.4

プレミンジャー監督のデビュー作。
前半と後半でまったくことなる様相を見せる異色のサスペンス。

推理ものとしてもなかなか面白いが、現代ではややあからさまな仕掛けばかり。
しかしそのミステリー仕立てのものがたりのなかで、人間の欲望がどのようにかきたてられていくかというプロセスを、あますところなく画面にとらえているところが傑作たるゆえん。
しかもそれがヒッチコックのように理がまさっていないところが「らしい」ところ。
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