Eirain

クラッシュ 4K無修正版のEirainのレビュー・感想・評価

クラッシュ 4K無修正版(1996年製作の映画)
3.4
SF作家として著名なJ・G・バラードの問題作を、鬼才・デヴィッド・クローネンバーグ監督によって映画化された問題作。4K無修正版Blu-rayが発売され、原作も読了したので鑑賞。

「自動車事故に性的興奮を覚えてしまった者どもが、最高のオーガズムを求めて"破滅の道(ロード)"を突き進む姿を、激しくも静寂に描いた、退廃的で耽美な物語―――。」

これは紛うことなき『クラッシュ』の映画化作品。さすがに原作の変態テキスト(笑)には勝てないが、原作の作風・雰囲気を全く損なうことなく描かれており、「『クラッシュ』の映画化作品はこれしかない!」と言っても過言ではないだろう。

個人的に、ラストは原作よりも本作の方が好み。おそらく原作ラストに続く結末を描いたのではないかと思われるのだが、結末として非常にまとまりが良い。これこそが、主人公・バラードと妻・キャサリンが行き着いた"最高のオーガズム"なのだろう(・・・いや、これすら彼らの終着点ではないのかもしれない。)