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クラッシュ 4K無修正版のNnのレビュー・感想・評価

クラッシュ 4K無修正版(1996年製作の映画)
3.4
TITANE(鑑賞済)を語るときに引き合いに出されがちだったのでやっと観た。
Twitterか何かで見た、
美人を描く時よりも、ブサイクを描く時の方が圧倒的に工数がかかるし難しい、みたいな話を思い出した。

綺麗に何かを作り込むことは案外簡単で、
何かを壊すとき、またそれが美しく破壊されるときに要される繊細さというのは
説明しがたい危うさみたいなものがあるのか。
そういうことを考えると、「破壊というのは創造的なアプローチで生産的」みたいな趣旨の作中のセリフがかなり納得できる。

ただな〜、上記みたいなテーマで映像を取るとなると
フィクションと、偶発的な破壊っていうのがうまく同居する必要があるから難しいよなーと思った。
少し前の作品ではあるから技術的な側面でも、意図的に壊した感みたいなものがやっぱり感じられてしまうし、
そう思うと官能小説みたいな感じで文章表現に落とし込まれていたならどうだったんだろう…?と興味が湧きました。

それにしても点数がつけづらすぎる作品!!笑
いい意味で変態、みたいな安易な言葉に逃げたくないし、
評価に共感というバロメータを用いることもできないし、
この話を美しいと思うか否で全てが決まるような…笑
すごいのはわかるけど、当時こんなことをやることの凄さ新しさみたいなのは推し量るしかないからな〜…

クローネンバーグ父の作品久々みたなあ
map to the star見たときにも思ったけど
作品内に笑顔の人がほぼ出てこないこの感じが懐かしい笑
音楽と作品の相乗効果感じた
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