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アンチ・ライフのJIZEのレビュー・感想・評価

アンチ・ライフ(2020年製作の映画)
2.5
地球が謎のウイルスに侵され滅亡の危機に瀕した西暦2242年を舞台に避難地ニューアースへ向かう最中に選ばれた富裕層5000人を乗せた宇宙船内に現れた正体不明の"何か"との激闘が描かれる。まず作風の化け物が絡むノリやゴア描写は『エイリアン(1973年)』にかなり近しい。また近年の宇宙スリラーものとして『ライフ(2017年)』が記憶にはいまだ新しいが、それに附随するような技法や秀逸さはなかった。全体的にブルース・ウィリス主演という看板要素と、無数の微生物が率いる"それら"の群れとの対峙は力業で押し通した感が募る。云わばスリラー映画としての奥行きや、ドラマ性はあまり感じなかった。人間が宇宙船内で冷凍(睡眠)保存?されるようなくだりも、既視感が否めない。全体的に人数の頭数からもわちゃわちゃ感が拭えず、緊迫感がどのシーンでもあまり持続しない印象をうける。銃撃戦のハデさやブルース映画既定のドヤ顔かつ好演目的では、Z級映画として安定に推したい。
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