映画のために作られた映画、いや、映画のために犯された犯罪と言ってもよいかもしれない。
一家の主といい、いばり散らしてる下級警官といい、キャラが立ってて素晴らしいのと、犯罪を犯している側にどうしても感情移入させてしまうストーリー展開、構成も素晴らしかった。スリラー映画とはこのことですね。
中国映画の範疇にあって舞台がタイを思わせるというのも、それから役者が台湾から実力派俳優の黃健瑋、施名帥を起用しているあたり、やはり当局の検閲の厳しさを思わせるところではある。
中国映画週間以外では日本公開されていないのがもったいない。