豚肉丸

ノクタの豚肉丸のレビュー・感想・評価

ノクタ(2019年製作の映画)
4.8
記念すべき500本目の映画

厳しい父親の言いつけを守っている童貞でキリスト教徒の主人公は、誕生日パーティで出会ったノクタという少女に一目惚れする。しかしその少女は生理のイライラから惨殺を始めてしまい…っていうお話

前々からよく話には聞いていましたが、ここまで面白い映画だとは…日曜日の朝にぴったりの映画でした……映画のほとんどが血みどろで、途中にゲロやうんこもいっぱい出てくるのに、見た後はどこか清々しいというか…爽やかな気分になれます。というのも、血みどろゴア映画だけどストーリーは『父の支配からの卒業』なんですよね。
タバコは駄目。酒も駄目。女性との恋愛なんてあってはならぬもの。幼い頃からずっとそう言われて育ってきた主人公が、ノクタちゃんに出会って初めて自分の意思が芽生え、自分の人生を掴み取ろうとする。そんな映画のように感じました

けど、絵面はかなりの地獄絵図。頭は割れるし顔は剥がれるし内臓は出るし腹は裂かれるし、挙げ句の果てに死んだ人たちがゾンビとなって蘇ったりする。ゴア描写もかなりのもので、個人制作映画だけど全くチープさを感じない作りで大満足。あと、テンポが良くてコメディ調なので、グロテスクに人が死んでもそこまで重く無いというか、笑える感じでゴアが続くので良かったです。ストーリーの爽やかさと相まっています。
そして顔にうんこをぶっかけるところは……最近『水戸拷悶』で見たのとそっくりそのままで笑ってしまった

この調子で映画祭で上映された他の作品たちも円盤化されることを期待。個人的に『クリプティック・プラズム』は気になってるので円盤化されるのを楽しみにしています…
豚肉丸

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