ザ・ホワイトタイガーのaizakmovieのネタバレレビュー・内容・結末

主人に反逆することでカースト低位から大富豪に成り上がる話。踊らないインド映画。
どうやって大富豪になったんだろ？
アショクと事業でも起こすのかな、とか思わせてのあのラスト5分のスピード感は面白かった。最終的にバルラムにとってアショク様が崇拝するブッダになった感じ…皮肉だ〜

臭いや話し方、行動で低位であることが浮き出てしまうのはパラサイトと全く同じ。しかも運転手だし。

あとインドの貧しい人々の姿をありのままに映してる感じがドキュメンタリーのようで良かった。私はインドの3都市しか行ったことはないけど、すばらしい遺跡の記憶よりもバクシーシと言って近づいてくる子どもや老人たちの姿が一番印象に残っている。
バルラムが手紙で言っていた「インドの99.9%が檻の中の鶏」「家族も連帯責任を負うから使用人は信用できる」という抜けられない貧困スパイラルの闇話はすごくリアルで、バルラムと訳の分からないおじさんが向かい合って笑ってるシーンなんかリアルすぎて不気味だったな。