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出櫃 中国 LGBTの叫びのめがのレビュー・感想・評価

出櫃 中国 LGBTの叫び(2019年製作の映画)
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カミングアウトは、する側に焦点を当てられることが多い。誰に、いつ、どうやって?と思い悩む。
しかしこの作品は、カミングアウトされる側と、された後の関係性の話である。
される側はおそらくマジョリティで、社会の「普通」でありたいと思っている。カムアウトされる側は、心の準備も何もないので、慌てふためく。
「同性愛は普通じゃない、世間に顔向けできない」と怒り、悲しむ。しかしその「世間」を作っているのはマジョリティ側である。そしてカムアウト後も、する側、される側の関係は続くし、社会で生き続けなければならない。
中国では同性愛が禁止されていたという背景がある。日本ではどうだろうか。法律や宗教で禁じられてはいないが、2021年4月に発表された電通「LGBTQ+調査2020」の調査結果では「知識ある他人事層」の異性愛シスジェンダーが多かった。この数字は日本の性的マイノリティへの認識をどう反映しているのだろうか。
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