ヒロ

冷血のヒロのレビュー・感想・評価

冷血(1967年製作の映画)
4.4
「冷血」ってタイトルだから
「ノーカントリー」みたいな殺人鬼の話かと思ったけど違った

二人のチンピラの行きずりの強盗殺人
二人は無計画で関係も不安定だから
犯行前から一触即発のような空気になったりして
緊張感がずっとある

空想みたいな穴だらけの犯行計画が馬鹿馬鹿しくなり
一度は犯行を踏み止まるが、結局強盗殺人を犯す
その時のことを振り返って主犯が自供した言葉
「小説と同じで先を知りたくなった。結末をね」
このセリフが凄くいいなと思った
もう悪いことしか起こらないのに止められない場面
好奇心に負けてしまうことって多くの人が経験することだと思う
ここで犯人へ共感してしまった
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