竜平

ピースメーカーの竜平のレビュー・感想・評価

ピースメーカー(1997年製作の映画)
3.5
突如盗み出されてしまう核弾頭、その行方とアメリカ国内の危機に科学者と陸軍兵士が奔走する。ニコール・キッドマンとジョージ・クルーニーのコンビで贈るサスペンスアクション映画。

息もつかせぬ怒涛の流れやガチの大惨事、そして最後の最後まで手に汗握ってしまう展開と、初めて見たときはかなり見入った記憶。改めて展開や結末なども知ってる状態で見ると、じつはそこまで深いドラマや何かがあるわけでもないように感じてしまったけど、どうだろう。言うなれば迫力推しな映画、まぁサラッとツルッと楽しめることに変わりはないんだけどね。個人的にはジョージ・クルーニー扮するデヴォーの破天荒具合が楽しかったり。というのもクルーニーは今でこそ落ち着いてるシブおじさんのイメージがあるような気がして、この頃の血気盛んな役回りもたまにはいいなぁなんて。途中のとこ警察何してんの、ってツッコミはなしの方向で。いやしかし、犯人捕まえるため、というか核弾頭を奪取するために結構やりたい放題。切迫してるのはわかるし仕方ないのかもしれないけど、ここらへん「平和」ってなんだろうと、ちょっと考えさせられたりして。それに付随する国民の人権とかも、ね。これはちょい前に見た『マーシャル・ロー』にもあったやつ。街中が標的となるテロ行為って本当に怖いし、尚且つ救うべきもの、秤にかけるものがでかすぎて、よくよく考えるとじつは深い話だったり。あ、これじつは深い映画なのかも。

ニコール・キッドマンはやっぱりお美しい。ちなみに今作はスピルバーグが設立した会社「ドリーム・ワークス」の記念すべき第1回目の作品とのこと、ってのは後で調べて知った事実及び余談。
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