コマミー

レット・ゼム・オール・トークのコマミーのレビュー・感想・評価

3.1
【作家の苦悩?】


私は"スティーブン・ソダーバーグ"監督の作品のファンだ。大ファンというわけではないが、時に大作、時にインディーズに挑戦し、独特なカメラワーク、世界観に魅了され、追いかけたくなったという訳だ。まだ観れてない作品も多いが、出来る限り彼の新作は全部観たい。それくらいファンだ。

そんな彼の昨年の新作である本作が、日本で配信作品として上陸した。しかし皆さんもお分かりのように、日本では本作の配信元である「HBO MAX」のリリースは無い。なので日本ではワーナーから有料で各配信サービスにてリリースされた。私はApple TV+にて鑑賞した。

話の内容で言うと……実は上手く把握出来なかったのだが、ザックリ言うとこれは"作家の定め"的な物語なのかもしれないと思った。作家を含めて物書きと言うのは毎日物語を創作して、期日までに作品を完成させなくてはならない。"実際の人物"などを参照して、物語を作ったりもする。
本作は主人公の女性作家の最新作の登場人物が、「これアタシじゃね?」と作家の"友人2人"が疑問に思い、真相を突き止める為に作家と彼女の"甥っ子"が乗る"豪華客船"に乗り込む。そこに彼女の"編集長"が乗り込んできて、物語がいろいろと交差すると言う物語だ。

これは"一度観ただけでは分からない作品"なのかもしれない。ソダーバーグの過去作で例えてみると「インフォーマント!」や「サイドエフェクト」もそうであった。
しかしこの作品、主演の"メリル・ストリープ"だけではなく、キャストのほとんどが"アドリブ"で演じているのだと言う。だからこそ、難しい作品になってしまったのかもしれないが、ここはソダーバーグらしい演出だなと感じた。凄い"実験的な作品"だ。

そんなソダーバーグの変わらない映画製作への挑戦を観るに、私は3.0以下のスコアは付けられないと感じた作品だったのでありました。
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