おどろきの白鳥

ブレット・トレインのおどろきの白鳥のレビュー・感想・評価

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)
4.1
爆笑しました。
日本人としちゃ、なんちゃって新幹線も、なんちゃって日本も気になりまくりではあるけれども、そこはもう何も言うまいという気にさせられました。
まったく形の違う東京駅(しかも新幹線専用改札もなく総武線ホームみたいなところ)から出た、京都行き「東海道新幹線」が全く逆方向にある秋葉原(っぽい街)を通ったところで、私の「少しでも現実に近づけろよ」って気持ちは折れました。
いかにハリウッドの「なんちゃって日本」を作るかに腐心していました。
「予告編にもあった、福知山線もびっくりな急カーブを曲がる新幹線の挙動は完全にプラレール」とか、「夕飯時に発車した新幹線が京都駅に着くのが翌朝」とか、「バー形状の食堂車がある」とかもうめちゃくちゃ。
これって、ギャグ寄りのコメディ映画なんだ、とすぐ気づくんですよ。

それでいて、登場人物が魅力的でした。
ブラピ、真田広之、アーロン・テイラー=ジョンソン、そして何より誰よりブライアン・タイリー・ヘンリーがっ!
んでもって、案外しっかりとミステリーの「謎解き」があって。
この「謎解き」のおかげで、原作を読みたくなりました。

ところで私はIMAXで観ちゃったんだけど、本作はDolby Atmosとか、Dolby cinemaなどの音響重視スクリーン、または電車内のアクション体感度をあげるために池袋などにある「4DXSCREEN」 などが圧倒的におすすめ。
特に音楽がいいです。
アヴちゃん、奥田民生、カルメン・マキ、坂本九、麻倉未稀……
このへんをじっくり聴ける環境が良いと思います。