くまねこ

ブレット・トレインのくまねこのレビュー・感想・評価

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)
3.5
「ブレット・ トレイン」TOHOシネマズ錦糸町楽天地で鑑賞。伊坂幸太郎による原作「マリアビートル」は未読。

ブラッド・ピット演じる殺し屋レディバグが運から見離された様子が皮肉で可笑しく、時折、可愛らしさを感じさせる。

終盤のブラピと長老役・真田広之の運命論シーン→真田のソードアクションシーンは本作の白眉!

殺し屋の群像劇は苦手だが、レモン氏の機関車トーマスのエピソードが印象的だったように、キャラ紹介として機能しており好感。しかし殺し屋紹介インサートは、テンポを損なっていた。

スタント出身のデビッド・リーチ監督の独創的な世界観、グロテスク演出、珍奇な日本描写は万人には勧められないが、スター俳優の起用、派手な大味アクション演出により、ギリギリでエンタメ感を維持している。終盤の列車内銃撃アクションの畳み掛けも楽しめた。

前情報を入れず、日本描写の設定等々へのツッコミもせず鑑賞することをお勧めします。

(追記)
超有名な“Stayin’ Alive”がBEE GEES のオリジナル版ではなく、女王蜂アヴちゃんによるカバーバージョンだった事は観客は気が付いてなかったと思う。
使用許諾権料が高額だったから日本人カバーなのか?

youtu.be/_cKXSv4G

中盤〜エンドロールでの日本人アーチスト3組の選曲はタランティーノ風味で面白いが、あれは監督さんの選曲なのかな?
(これとは別に、奥田民生のヘヴィな楽曲、”Kill Me Pretty”はオファーが入り、驚きながら書き下ろして提供したそうです)
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