「キル・ビル」のスピンオフのようなトンチキな日本描写の世界観で殺し屋が乗り合わせた新幹線での大バトル。
主演がブラピで監督がデビッド・リーチ、真田広之も出演なんて数え役満ですよ。
期待値だけで今年ナンバーワンの映画確定のハズです……
ハズなんですが……
なんかイマイチノレない。
あれ?なんでやろ?
リアリティなんてクソ喰らえな、リサーチを完全にしていない日本や新幹線描写に文句は全くないです。
と言うより海外からは日本はこんな感じだと逆に思われたい。
でも何か物足りない。
「キル・ビル」で飛行機に日本刀を刺しておく棚があった様な真性のボンクラ感が足りないからでしょうか、ボンクラを装いながらもボンクラになりきれない感じがあるのかもしれません。
真田広之も「俺たちが海外に褒められたい真田広之」感全開で良かったです。
「GIジョー3」で華がなさすぎることで逆に気になったアンドリュー小路も華がない役でピッタリでした。
アメリカでは日本が舞台で登場人物が日本人の作品を白人であったり黒人が演じるのがホワイトウォッシュだというクレームがあるみたいですが当の日本人としてはそれはどうでもいい事だと思います。
でもこんな自分好みな作品なのにこんなに乗れなかったのが不思議でなりません。
「ロストシティ」と「デッドプール2」で絡んだ俳優がカメオ出演していますが、チャニング・テイタムのあの絶妙な感じは最高です。