みかん

ブレット・トレインのみかんのネタバレレビュー・内容・結末

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

伊坂幸太郎原作『マリアビートル』を、ブラピ主演で映画化!
やっとみれた!楽しかったー!!
小説はほとんど読んでこなかった人生なので、本作も原作は読んでないため比較はできません。

ブラピ出演作品を最近ちょこちょこ見てるけど、若いときもおじさんになった今でも抜群に男前。
本作のクタクタで情けない姿も最高にカッコいいし、日本であって日本でないような日本人が混乱するチープさも感じる景色の中でも、ブラピが映るだけで豪華な作品って思えるからオーラがすごい。
ブラピがウルフに襲われて、You stabbed me?!って言うところの声の上ずった感じすごく好きだったな笑。
ブラピ以外も豪華な俳優陣たち。
本作は予告をちょこっと見て、ブラピ主演だし、日本の小説原作で新幹線が舞台でド派手なアクション!?何だか面白そう!ってくらいの前情報でキャスト知らずに見たんですが、アーロン・テイラー・ジョンソンでとる!!!!
これが一番嬉しい驚きでした。
めちゃめちゃカッコいい~!!
静岡のホームに降り立つシーンとか、かっこよすぎてびっくりした。
彼が演じるタンジェリン🍊と、ブライアン・タイリー・ヘンリーのレモン🍋コンビがすごく良かった。
ブライアン・タイリー・ヘンリーは可愛い。
エターナルズの時より魅力増し増し!
キャラクターとして一番好きな二人でした!
ジョーイ・キングの悪女プリンスも良かったな!
木村叔父さんは常に具合悪そうだし、不憫さが良かった。不運さがブラピに負けてない笑。

監督のデビット・リーチはデップー2の監督さんなんですね。
キレキレの悪趣味バイオレンスさとコミカルさの塩梅に納得!
ライアン・レイノルズやドミノ役ザジ・ビーツも出てるしね。
てか、R指定かかってるのも映画館に着いてから知った。
登場人物達の深みとかはないけど、それが軽いテンポに合っていて逆に良かったし、彼らのストーリーが交差して繋がっていくのが先が読めないし面白かった!

因果は巡り巡る。
巡って自分に返ってくる。
悪いことも起きれば良いことも起きる。
テントウムシ🐞は幸運の象徴でもあり、悪運の皮肉としても使われてたけど、悪運か幸運かは自分が決めること。
そういう前向きなメッセージもちょこっと込めて良い感じに締めてるのも、チープさがあってデップーっぽい気がしてクスッとした。

日本の描きかたが色々面白おかしいのは、おそらくわざとと思ってるけど、ツッコミどころ満載すぎて笑っちゃった!
本作を覆う紛い物感。
新幹線は九州と山陽しか乗ったことないけど、私の知らないところで東海道が進化し過ぎてて笑った。
夜出発して朝着くとか、静岡の治安悪すぎとか、名古屋過ぎて富士山見えるし近いなとか、米原は真田広之を際立たせる舞台だったなとかも。
でも整合性とか知らん!ってくらい潔い。
日本描写以外もエンタメに振り切っていて、この作品にリアリティーさを求めだしたら突っ込みどころしかない。
ここに乗れるか乗れないかが、面白く感じるかどうかの分かれ目だと思いました。
大金を手元に置いておかない迂闊さとか、プリンスの木村の巻き込みかたの回りくどさとか。新幹線飛び乗るとか。
こういうこと言い出したら、わざわざ新幹線で京都いかんでもってなるしねー。

私的にさらに笑ったのは急に始まったウォーター目線での上を向いて歩こう。
水がこの場にあることすらも因果が巡っているのね。。。
みかん🍊も巡ってきたね。
良かったとは言いにくいけどスカッとはしたな。

真田広之さんは渋くてカッコいいし、殺陣も決まってた!
今の時代に刀振り回す違和感はハンパないけど(エンドゲームのときも思ったことですが)。
海外の方から見たら、日本のイメージというか、憧れる日本ってこんな感じなんかな。
モモもんが東京オリンピックマスコットのパチもんに見えたのは私だけじゃないはず。ゆるい。
日本以外の人はどーゆー気持ちで見るんだろうか。気になる。
ある意味本作を一番楽しめるのは日本に住む私達なんじゃないかなと思って、お得な気持ちになった。
福原かれんさんの扱いだけはちょっと不満でした。
活躍みたかったな。原作読んでる方の話聞いたらスズメバチは2人組らしいので、それこそその設定で活かせば良かったのに。キャラクターが多すぎるからカオスになるってことでこれ以上増やせなかったのかな。。。

がんがん人死ぬから、ブラピ以外全滅エンドなんじゃ?とも思ったけど、そうでもなかった。
最後までめちゃくちゃだけど、深く考えずに楽しめました。
めちゃくちゃすぎて、どこまで原作要素あったのかめっちゃ気になるので、後で調べてみます。
テロップの出し方やエンドクレジットもコミック的なお洒落さがあって良かった!日本語だしテンションあがる!!

エンドロールで、上を向いて歩こうのタイトルが"SUKIYAKI"になってて???ってなった。
海外じゃそういうタイトルなの初めて知ってビックリ。
奥田民生の曲もめちゃめちゃかっこ良かったです!

2022.09.12追記
2回目見てきました!
展開わかって見ても面白かったです✨
パンフも買っちゃった。

2022.09.13追記
仕事休みだったので、続けて3,4回目行ってきた。今回はピカデリー。
この繰り返し見たくなる、クセになる感じ久々!
素晴らしい良い映画と何回も見たくなる映画って別物で、私の中で特に好き!ってなるのは後者。
なので点数もあげちゃいました。
まだ見たい。。。

ちなみに、熊本市内にはTOHO、ユナイテッド・シネマ、イオン、ピカデリーがあるけど、ピカデリーが一番映像も音も良いと感じる。一番新しいからかもだけど。画角も広い。
今まではピカデリーで見た作品がたまたまそういう映像が綺麗な作品なのかとも思ってたけど、同じ作品を見比べると結構違うの分かってその良さに感動した。
あと、本作はIMAX推奨とかじゃないけど、IMAXもいつか体感してみたい。
九州にはIMAX上映できる劇場っ福岡と鹿児島にしかないので。。。

2022.09.16追記
5回目。サントラとメイキング本も購入しました!
何回見ても面白いんだけど。
原作も読みたくなってきた。

2022.09.25追記
今週、字幕2回+吹替も見てました!
字幕版は日本語の台詞にも字幕ついてるVer.だった。これ、先週見たときはなかったのに。

吹替は結構台詞の言い回しが字幕版と違っていて、吹替のほうが解りやすい&しっくりくる訳でした!
真田広之の日本語まで吹替えされるんだなってびっくりした。
吹替もキャスト情報ほとんど入れずに見ずに行きましたが、正直プリンスとマリアは声優さんじゃない方が演じてるなってすぐわかる違和感は感じちゃいました。なんかムズムズするというか。。。
プリンスはジョーイ・キングの泣き真似の演技とか最高なので余計に。
米倉さんはナターシャで慣れてるけど、やっぱ米倉さんでしかないんよなー。
マリアは字幕版とキャラの雰囲気まで変わってたので、違和感はそのせいもあるかも。吹替は結構気が強いかんじ。
やっぱ本業の声優さんの声の演技ってすごいんだなって改めて思う。
フワちゃんは意外と良かったな!

初見は字幕で見たい派だけど、吹替でみると映像に集中できるし、新しい発見もあるし楽しい!
点数をさらに4.5→5にあげちゃいました。

最後に、本作についてホワイトウォッシュ批判があることは理解しています。
でも、本作をハリウッドでやる以上、日本人キャストばかりで固められたら果たしてこの熱量で楽しめたかわからないななって思うと、個人的には今回のキャスティングは素直に良かったです。
それぞれのキャラクターがちゃんと魅力的で楽しかったからいいじゃん!って考えは浅いのかもしれないですが、正直な気持ちではある。
そういう批判もあるんだなって今回知れたのは新たな気付きでした。

2022.09.30追記
今週時間あったからさらに2回見てきちゃいました。
さすがに満足!過去最高記録だ。
こんなに夢中に通ったのエンドゲームぶり。
最後の回は、劇場貸し切りでした。
皆ブレットトレインもっと見ようよ、
楽しいのに~!ってなった。
入場特典いまだに貰えたし。。。
みかん

みかん