蛇らい

ブレット・トレインの蛇らいのレビュー・感想・評価

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)
2.1
スクリーンの横長の比率と、列車の構造との相性が良いことなどから、古くは『新幹線大爆破』、最近では『新感染 ファイナル・エクスプレス』や『トレイン・ミッション』など今現在においても頻繁に制作されている。その中でのポジションについても考える。

本作は『トレイン・ミッション』的なミステリーとアクションを内包しつつ、『アトミック・ブロンド』同様にタランティーノ的な時系列の操作を巧みに捌いている。クレジットタイトル全般の日本語漢字が意外にもかっこいいのにも驚き。

単純に面白くない要因として、リアリティラインの線引きの緩さ、各キャラクターのバックグラウンドの取って付けた感、各車両毎の特色を生かしきれないアクション、キャラクターの現在位置の把握のしづらさと、挙げれば切りがない。

ひとつ懸念しているのは、真田広之がとんでも日本描写の象徴になりつつあるのではないかということ。
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