ありさ

ブレット・トレインのありさのネタバレレビュー・内容・結末

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

これが日本ということでいいです。ナイストンデモ日本。大好きな伊坂幸太郎の原作が、独自の解釈で再構成されている。『マリアビートル』の世界のままに素朴ではいられない。映画化ってそもそも既に他人の手に渡してしまうものなのだから、ハリウッドでやるならばいっそのこと拡大解釈してやろうという潔さに好感をもつ。マスコットキャラクターも、王子を可愛すぎる(本人も自覚済み)女性に、ミカンとレモンをシュッとさせないキャスティングも英断だと思う。カタカナ表記がバーンと表示されることにも、‘上を向いて歩こう’が流れ出しちゃうことにもにっこりして観てしまう。欲を言えば、王子はもっと悪どくてぐっちゃぐちゃな最期を迎える方がサイケな他のシーンと同様、いやそれ以上にスカッとしたのではないかと考える。元ブラピスタントマン監督による製作インタビューも非常に良い。
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