なお

ウィジャ・シャーク 霊界サメ大戦のなおのレビュー・感想・評価

3.5
"ミスティック・シールド"

一部界隈でカルト的人気を誇る「サメ映画」。
先日『クリーチャーズ 宇宙から来た食人族』を共に鑑賞した友人のススメで、アマプラのウォッチパーティ機能を利用し鑑賞。

海外版「こっくりさん」を執り行う際に使用されるウィジャ盤を、ひょんなことから手に入れてしまった一人の女性(名前はもう忘れた)から事件は始まる。
そのウィジャ盤は呪いのかかったいわくつきの品であり、その影響で「空飛ぶ人食いザメ」が現代に解き放たれてしまう。

果たして人類は、空飛ぶ人食いザメの脅威から逃れることはできるのか…

✏️評価点
・いつでもどこでも見られる気軽さ
評価点の1個目がそれかよ、というツッコミはさておいて…
本作は字幕版がアマプラにて配信されているが、ストーリーなどあってないようなものなので、字幕をマトモに読む必要がほとんどない。
また、低予算映画なだけあり上映時間はたったの1時間強。

そのため、友人と通話をしながら、実際に会って話しながら…
他のことに集中を向けた状態で、かつ諸所の雑な展開や登場人物たちの違和感あふれる行動にツッコミを入れながら見るのが、本作の正しい楽しみ方と言える。

・無駄に多い登場人物
低予算映画ながら、出演キャストは地味に多い。
これだけ人物がいるので、一人くらいはアナタの「推し」を見つけられるかも?

だが、ほとんどの登場人物が何の脈絡もなく現れ、さしたるバックボーンなどが描かれることも当然ないため、サメに食われ死んだとしても感情移入などできたものではない。

✏️問題点
・サメ登場までのストローク
サメ映画であるにも関わらず、サメが本格的に登場するまで実に本作の半分の時間である30分の時を要するのは問題。

なので、早くサメを見たいという方はスクロールバーを動かして30分ほど時を早めてみよう。
ストーリーがペラペラなので、鑑賞には何ら差し支えない。

・サメ襲撃シーンの迫力のなさ
「低予算映画」であるのでこれを問題点として挙げるのもどうかと思ったが…
血しぶきをあげたり人の肉片を演出するのにもやはりそれなりのお金がかかるようで、本作でサメに襲われた人間は「画面上から突然消える」という末路を辿る。

ストーリーが破綻…というか破綻するほどの厚みもないが、サメ映画の醍醐味である全力グロテスクなシーンが一つくらいはあってもいいのでは。

☑️まとめ
とはいえ、友人とツッコミを入れながら見るポップコーンムービーとしての価値は十分にある作品。

また既報の通り、本作は今夏に『ウィジャシャーク2 マルチバース・オブ・シャークネス』というふざけたタイトルの続編の公開が決定している。
なんの勝算があるのか。

むしろこれをどう続編として成立させるのか、また「マルチバース」の世界からやってくるサメはどんな奴なのか…
気にならない、と言えばウソにはなる。

🎬2022年鑑賞数:77(30)
※カッコ内は劇場鑑賞数
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