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I Am Here-私たちはともに生きている-の日のレビュー・感想・評価

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トランスジェンダーの方が性別に関係なく、たまたま男女のどちらかとして不都合なく生きられている人たちと同じようにただひとりの人間としての権利を与えられなければいけない、という当たり前のことを思わなければならない社会なのが辛い。この映画に関わった方達のように(もちろん苦しいことを味わっているのは理解した上で)強く活動的であれる人もいれば、そうではない人もいることを思うと、当事者以外で理解を深め、社会に根付かせていく必要があると感じた。未来のためにも。沢山の弊害があるのは事実で、でもそれらをただ一蹴してしまうのは違くて。どうしたら「男と女」が共存できるように作られた社会で、「男と女」というレッテルに囚われすぎずに人と人が共存できる社会を作ることができるのかを考えなければいけないんじゃないかと… みんなただ生まれてきて、生まれてきたからにはただ自分らしく生きたいだけなのにな

この映画を見て、こんなようなことを考えたけれど、何より励まされた。生きよう、今日より明日が良くなるかもしれないから生きよう、厳しい時代を生き抜いたかっこいい人がいるんだな、みんな本当の自分と、社会における自分と、もはや何なのかわからない自分と、きっと戦ってるんだな。そんなことを感じた。
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