jam

ボクたちはみんな大人になれなかったのjamのレビュー・感想・評価

4.0
ひとりよがり、の意味をよく分からずに
自分一人で思い込んでいること、と思っていた


ところで私たちは
親、先生、先輩らから直接的に教えをうけ
たくさんのことを学んで成長していく
そうして、徐々に"自分"が出来ていき
その自分が他の人とは違うということを知る

それは僅かな違いかもしれないけれど
それぞれ個性の違う人との触れ合いで
新しいことを吸収していく。
おそらく自覚のないまま


振り返れば長い付き合いとなった七瀬はもちろん
関口、三好、スー、佐内でさえ
彼らと出会い、言葉を交わしたことが
佐藤の歳月を彩り、佐藤を形造る



そして"犬キャラ"
文通から始まった二人
きっかけはオザケン好き
いつしか彼女からの手紙を心待ちにして

マヤマックスの個展で初めて会う時
私、ブスだから後悔するよ
と添えた犬キャラのいじらしさ

普通が一番いいよ
(思ったよりブスじゃなくてよかった)
という佐藤に

はじらいながら

カオリっていいます。
のなんとも言えない可愛らしい笑顔が心に残る


長いような短いような
佐藤とカオリの物語



心を開いて
ひとりよがり、にならずに


未知の世界の扉を開き
気づかなかった自分に出会う
そんな人と出会えたことを何よりの幸せだと思える

そのことが大人になったひとつの証