2022年3本目
浅草で全てを学んだタケシと、その師匠の深見千三郎の物語。
こういう素直にいい話でしかもクオリティが高い物語をバンバン邦画でも作られるようになったという事実がすごいと感じさせられた。タケシの成長物語として素直に胸を熱くさせられたし、タケシの周りの人がとてもいい人間ばかりだったという事実に世界の優しさを感じさせられた。
柳楽優弥の名演もいい。あの不器用な感じを出せる役者は彼だけだったし、タケシ自身の悲哀が彼を通じて伝わってくるような気がして興味深かった。
あの浅草の人々にまた会いたくなってしまった。いい映画である。